効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

業務用燃料電池設置例を見た

昨年の12月7日他で日記に書いたように、業務用の発電規模(数キロワットから数百キロワット)を持つ固体酸化物燃料電池の設置が始まっている。2017年度としてこれまで国の補助対象の設置に向けた募集が9次まで行われていて、7次までの採択結果が示されている。4次には応募がなかったようだが、他の募集では3、4.2kWものから200キロワットクラスまでの補助対象が決まっている。中でも数が多いのは京セラ製の3kW燃料電池コージェネで、興味あるのは幾つかのレストランチェーンへの設置が見られることだ。その設置地域は大阪や東京地区が多かったが、1つ奈良県で喜楽というレストランチェーンのお店に設置されたということを知り、近くにあれば見に行きたいと思った。そこで喜楽の本社に電話をして尋ねたところ、親切に教えてくださり、学園前駅の南の車で行けば15分ほどのレストラン街道にある「かつ喜」だと分かった。電話したのが丁度設置工事をしている日だったので、数日後に昼食がてら訪れてみた。この3kW固体酸化物燃料電池SOFCコージェネレーション設備は、発電効率が50%を超え、排熱を回収して給湯や暖冷房に使えば、総合効率は90%前後にまで高くなる。これには奈良県コージェネレーション対象の補助金も出ている。お店の裏に設置してあったが、作動していないのではないかと思ったほど静かだったのが印象に残る。お店の人に尋ねたが、これが燃料電池だとは知らなかった。奈良で最初のものだと説明すると、名誉なことですねという反応が来たのはこちらがビックリ。昨日東京であったコージェネ財団のシンポジウムで優秀事例の1つにこの3kW燃料電池が入って表彰されていたのも頷ける。停電時には自立運転ができるし、3基までは一体化した稼働が出来るような仕様になっている。写真も撮らせてもらったので見て欲しい。この設置結果が良ければレストランチェーンで普及するかも知れない。