効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■北本間新連系設備、3月28日から運用開始

北海道と本州の間を結ぶ電力の連系線容量はこれまで60万キロワットしかなかった。九州、四国と本州の間のそれに比べて非常に小さく、それも風力発電の賦存量が大きい北海道に風力発電の設置に制約がある一つの原因であった。

だが、電力広域的運営推進機関(OCCTO)は、北海道電力が建設中の北海道と本州を結ぶ新しい連系線、新北本連系設備が328日より運用を開始する予定と発表した。この新北本連系設備の運転が開始されると、北海道本州間の連系容量は90kWに増加する。これにより、北海道の電力供給がより確実なものになるとともに、再生可能エネルギーの導入拡大や電力取引の拡大に寄与することになる。新北本連系設備(30kW)は、「自励式変換器」を国内で初採用した。「自励式」は自身の回路内に蓄えたエネルギーで行い系統電圧を必要としないために、災害や大停電にも対応しやすくなる。また、既築の60KWは海底電線だったが、この新連系線は鉄道の海底トンネルを利用して設置されているために、これまでのように船の錨で切断される可能性もなくなる。北海道内の発電所や既設の連系設備の故障などに備えるとともに、北海道の周波数をより安定的に維持することができるようになる。