効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

北海道で大型風力とメガソーラー

北海道には風がよく吹くし、設置地域も広いので大型風力の導入ができる筈だが、北海道全体の電力需要と発電規模自体が小さいために、そして、本土との連系線容量が小さいために、需要を上回る量が風力発電から生まれると、そのはけ口がないために導入量を大きくは出来ない。これに関係するのだが、天候により出力が変動する風力発電の電力供給を安定させるため、発電量予測と比べての不足分を東電から調達して補う実験を2017年度後半から始めるとのこと。実験枠は計20万キロワット。東電から調達と言っても、その電気は東北電力の系統に押し込み、広域系統制御によって相当分が北本連系線を使って東北電力の系統から供給する形になる。2012年に対象設備20万キロワット分を決めたものの、事業から撤退する企業があったことなどから、6万3500キロワット分の空きが出ていた。今年1月に補欠募集を始めた。この募集について、北海道電力は8月24日、発電事業者5社から新たに風力発電による電力を計6万3500キロワット受け入れると発表した。調達した電気は電力卸売市場向けに供給する。設備は2021年3月までに順次運転を始めるそうで、建設期間が短いこともこれで分かる。
北海道には平地が多いから、メガソーラーでも規模の大きいものの導入が可能だが、電力需要が少ない時に晴天となってフルに発電すると系統制御が難しくなる。そのため、規模を押さえるなり、発電させないということが避けられなくなる。この課題への対応をする設置計画が登場した。釧路町に9万2000キロワット出力のものが建設され、2019年度中に稼働することになっている。この規模が可能となったのは、大型の蓄電池が併設されるからだ。蓄電容量は2万5320キロワット時。固定価格買取制度が適用されるとしても、蓄電池のコストも下がったことによって事業性が確保でき、このメガソーラーの設置が可能になったのだろう。8月27日にここで書いたカリフォルニアの発電状況を示す図表が参考になる。
今日午後、奈良市内で開催されたまつぼっくりスタジオコンサートへ2人で。サックスジャズライブにまつぼっくり少年少女合唱団10人ほども参加。リードサックス奏者はいつもお世話になっている奈良県総合医療センターの腎・尿路疾患センター長。小作りなスタジオが一杯の聴衆だった。