効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■卒FITのPV

2009年に適用が始まった再エネの固定価格買取制度の住宅用太陽光発電について、適用期間が10年のものの終了が今年11月になる消費者が出る。今のままであれば、終了後は無償でいま契約している電力事業に売るか、自家使用するしかない形になる。どのような形で買取価格が決まるか関心を持っていた。

今月初めに報じられたのだが、昭和シェル石油と同社100%子会社のソーラーフロンティア(東京都港区)は2月28日、固定価格買取制度(FIT)の買取期間が終了した「卒FIT太陽光」の余剰電力買い取りサービスの事前登録受付を開始したということだ。買取価格は九州エリアが7.5円/kWh、その他のエリアが8.5円/kWh。実際の買い取りは11月から開始する。これで一つの相場が生まれたことになる。他の事業者はこれより少し高い価格で買い取りする可能性もある。だが、11月の買取開始までに買取単価を見直す可能性もあるという。他の事業者の提示価格次第で柔軟な対応をしようとしているのだろう。原則として昭和シェル石油が提供する電力プランに契約する必要があり、買取金額は同月の電気料金の支払いと相殺する。新規の需要家を獲得する手段にもなっている。これからの競争が見ものとなる。