効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■再エネ100%工業団地

RE100のメンバー企業は、いろいろな工夫をして事業に消費する電力を100%再エネから得ようとしている。しかし、自前で全て100%というのは結構難しいことだと思う。証書などによる補完も必要になる。だが、少し奇妙な報道を見た。

北海道石狩市再生可能エネルギーで全電力をまかなう企業団地の実現を計画しているのだが、非常時に再エネの能力が不足した場合に北海道電力からバックアップを貰うというものだ。再生エネ100%を掲げるエリアに大手電力の送電網がつながるのは全国でも珍しいとこの紹介記事に書いているが、系統に全く接続されない地域の方が珍しいのではないだろうか。再エネの利用には、まずコストが下がってきた蓄電池によるバックアップがあることから、非常時への対応がしやすくなっているが、系統を補完する役割も果たせるから、系統への接続はどこでもあるはずだ。

石狩市や京セラコミュニケーションシステム(KCCS、京都市)、北電などでつくる共同事業体が2020年度をめどに石狩湾新港近くの約60ヘクタールに新たな工業団地をつくるというのがその具体的な計画だが、2メガワットの風力発電や2メガワットの太陽光発電を20年度に新設する。天候が順調であれば域内の電力は全て再生エネで賄える。これも奇妙な内容だと感じる。天候は不順になることはしばしばだから、その時には系統からの電力に依存するのではなく、何かの補助電源を備えておき、やむを得ない時にだけ系統に依存するのが普通だろう。

発電に向かない天候だったり、発電設備に不具合や直下型地震で大きな被害が出たりした場合には、北電からの送電で可能な限り停電を防ぐということだが、地震などで被害が出るような状況の時には、系統の送電も止まる可能性が高く、共倒れになりかねない。具体的な電力供給システムを調べて見ることにしよう。