効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

トランプ大統領、核廃棄条約の破棄表明と日本

トランプ米大統領20日、米国が旧ソ連との間で結んだ中距離核戦力(INF)廃棄条約を破棄する意向を表明したと報じられている。ロシアが条約に違反しているためということらしく、トランプ政権は核戦力増強の足かせをなくし、条約の制限を受けずに戦力増強を進める中国に対抗する狙いもあるとみられる。冷戦後の核軍縮の流れは大きな転機を迎える。
この条約に日本は拘わっているわけではないのだが、トランプ大統領は、自分の力を米国民に見せつけるためには、手段を選ばないということからいって心配されることがある。日本は原発の使用済み燃料からプルトニウムを取り出すことを特別に容認されているが、?使用目的のないプルトニウムは持たない、?プルトニウム保有量を毎年公開する、ことを励行することによって国際的理解を得てきた。国際社会が核保有を認めているのは米、露、英、仏、中の5ヵ国だけ。そして国連の常任理事国もこの5ヵ国である。事実上この核保有5ヵ国が世界を牛耳っている。その中心にいるのが核兵器の約半分を持つ米国である。その米国の最大の関心事は核保有国を増やさないことだ。これまで日本は、再処理して出来たプルトニウムは発電燃料として利用するとして、保有量が増えるのを許容されてきた。だが、米国はこれを容認しない方向に向かっているようだ。発効後30年の満期を迎えた日米原子力協定はこの7月14日に自動延長され、プルトニウム保有が米国に容認されたが、トランプ大統領はこの協定を一方的に破棄するという方向に向かうかも知れない。再処理工場が稼働すると日本は保有するプルトニウムが増えることになり、それを現存の原発MOS燃料として使っても減らすことは出来ない。この窮状を利用してトランプ氏が、何らかの取引の代償として協定の破棄をするではないかと心配している。
今日昼には、卒業した中高の同窓会が梅田の中華レストランであった。小中高一貫校だったから、小卒の人もいる。みな元気そうに見えるが、それぞれに健康の悩みを持っている。あまり運動に力を入れない方が良いという意見もあったりしたが、日常を忘れる1日だった。