効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■オゾンホール回復

気候変動や地球温暖化に関わる炭酸ガスについては、頻繁に報じられているが、最近、オゾンホールについての記事を目にすることは殆どなかった。オゾンホールとは、南極の上空にあるオゾン量が極端に少なくなる現象のことだ。オゾン層に穴の空いたような状態であることからその名が付けられている。 南半球の冬季から春季にあたる8~9月ごろ発生して急速に発達し、11~12月ごろに消滅するという季節変化をしている。1982年に日本の観測隊がはじめてオゾンホールを発見している。

オゾンは生物に有害な太陽の紫外線の大半を遮断する一方で、地表近くでは光化学スモッグの主原因となる。世界気象機関はこの9日、地球のオゾン層について現在の国際的な政策が維持されれば、南極で2066年ごろ、北極は2045年、他の地域では2040年までに1980年の水準に回復すると発表した。1989年のモントリオール議定書の発効によってフロンなどオゾン層を破壊する物質の生産と消費が規制され、南極では2000年以降、改善が確認されていた。国連は「この成功は気候変動対策の取り組みの力強い前例になる」とコメントしている。

オゾン層を破壊する主たる物質として規制されてきたのは、エアコンや冷蔵庫に使われるフルオロカーボンなどの冷媒。昔はこのような機器が古くなると廃棄され、冷媒が漏れ出して上空に上がり,オゾンを分解してしまう。それが南極上空に集中しているオゾンがなくなり、穴が空いたような状態となり、太陽から来る紫外線を阻止できなくなり、地上に届く量が増え、地上の生物に悪影響を与えるようになる。これを防ぐための規制が強化されてきたが、その効果が出てきたということのようだ。

気象庁によると、今年の南極オゾンホールは、最近10年間の平均値より大きく推移し、その最大面積は、2,640万平方キロメートルと、南極大陸の約1.9倍で、最近10年間で2番目に大きいとのことだ。南極上空のオゾン層は、年々の変動はあるものの、2000年以降回復が続いている。その改善が今回の国連の報告で確認されたことになる。

 

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