効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■中国で太陽光発電による水素製造

 中国のBaofeng Energy Groupが、太陽光発電20万キロワットからの電力で水素を水電解によって作る設備に着工したということだ。日本でも福島県浪江町で既に同じような水電解により水素製造設備が稼働し始めているが、そこでの太陽光発電の規模は1万キロワットだから、報じられているように、世界最大規模だというのも肯ける。1.98億ドルの建設費用をかけ、年に1.6億立方メートルの水素を生み出す。この水素は燃料電池自動車やバスの燃料に使用されることになっている。この建設をする事業体は本来炭坑を運営するものだったが、化石燃料からどのように脱却するかを探求しているという。その具体化がこの水素プラントだ。

 中国の大都市の多くには、既に多くの燃料電池バスや燃料電池路面電車が走っている。このプロジェクトに中国政府の化石燃料脱却に向けた政策が背景にあることは間違いないだろう。新型コロナウイルスの蔓延が、この建設を遅延させる可能性はあるが、中国としては世界に向けて脱化石燃料を示すものとして支援するに違いない。

 ドイツは洋上風力発電を使った同様のプロジェクトの計画はあるがまだ具体化していない。米国もまだ同じ状況にあるだろう。グリーン水素利用に向けた国際競争が始まったと言えるだろう。中国がこのプロジェクトに成功すれば、今度は風力発電を利用した水素製造が始まることだろう。日本もこれに注目していなければ、国際競争に負けるかも知れない。水素の輸送については日本が先手を打った動きをしているようだが、国土の広い中国に負けないだけの技術を積み上げる必要があるだろう。

 

 

-------------

猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form