効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

吉野つくばね発電所

昔、広域の電力事業が始まっていない頃、山で伐採した樹木の製材などの動力用に山の流水路を利用した小水力発電が各地で作られ活躍していた。しかし、電力事業が進出してきてコスト的に対抗できないために相次いで閉鎖された。閉鎖されても水路などがそのまま残されているところも多く、再生可能エネルギー源としての小水力発電として復活するようになっている。奈良県の南にある吉野地域には、このようにして残されたままで放置されているものがあったのが復活してきている。自分が少し関与しているグループには、吉野で小水力を始めとし、バイオマス発電などを推進する組織の事務局長をしている女性も居られる。そのことから吉野にあった水路などを利用して吉野つくばね発電所が運用をこの間再開したことや、若干の内容などを知っていたが、見学会には体力に自信がなくて参加できず、自分の目で見ることはできなかった。その発電所の詳細な内容が自然エネルギー財団から報告されている。小水力発電は絶えず人手をかけて水路に入り込んだ障害物を取り除いたりしなければ出力は落ちるし、故障の原因にもなる。一方ではこれが地域の魅力を増加させるものともなるから、もっと古くからの遺産を再利用することを検討する必要があるだろう。最近の豪雨では、設備保全に大きなエネルギーを投入されたことだと思う。
自然エネルギー財団の紹介記事は下記のウエブで入手でき、詳細レポートも出されている。
https://www.renewable-ei.org/activities/column/20180621.html