2007年度に滋賀県高島市の新エネルギービジョン策定委員、2008年度に省エネルギービジョン策定委員を仰せつかっていた。琵琶湖に面したところで、山から湖に流れ込む水路が多い。当時もこれを利用して水力発電ができないか検討したこともあるが、それを阻む規制などが多くて実現できなかった。
その高島市の広報誌「たかしま」12月号に、「びわ湖源流の郷にクリーンな小水力発電を」という題の広報記事が出ている。同市では、再生可能エネルギーを広く普及させるため、新しく「高島市小水力発電推進協議会」を設置し、11月8日に第一回の協議会が開催されたそうだ。今後この協議会では、市内での可能性調査を実施したり、普及・推進のためのPR等を行う予定。同市では設置に関する費用を助成するが、交付対象は市内で活動する法人、団体で、小水力発電を地域に普及させ、地域の活性化に貢献できる方、補助対象設備の実績や効果などの調査に協力して貰える方、となっている。補助金の額は対象経費の2分の1以内（上限50万円）。具体的な設置計画づくりへの助成だ。前向きの反応が多く出てほしいもの。他の再生可能エネルギーや燃料電池などと組み合わせれば、高島市で消費する電力の可成りの部分を賄うことができるようになることを期待したい。
