効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

小水力発電の面白い利用

黒部市宇奈月温泉地域で再生可能エネルギーの開発・利用に取り組む一般社団法人「でんき宇奈月プロジェクト」は2日、宇奈月公民館の敷地につくった宇奈月谷小水力発電所(愛称・でんきウォー太郎1号)を起動させたと報じられている。公民館脇を流れる宇奈月谷川の用水路の横に設置され、落差約9メートルの水流で水車を回して発電する「水路式」で、毎秒40リットルの水流を利用して発電出力は2.2キロワット。面白いのはそこで発電された電力を、温泉街を走る10人乗りの無料電気バス「エミュー」の充電に活用する。そのほか、公民館の通路のLED照明などを灯す。このプロジェクトは、企業、団体、個人でつくり、会員約70人。「エネルギーの地産地消宇奈月温泉をエコリゾート地に」と2009年の発足から、小水力、地熱発電や電気自動車の開発・利用に取り組んでいる。2号機、3号機も計画されているというから、地に足の着いた活動だ。
過疎地にガソリンステーションが無くなりつつあるが、山地を流れる水で発電して電気自動車を走らせることができるとすれば、その地域住民には安いランニングコストで走らせることができる移動手段を確保できる。電力会社に売電できるほどの規模ではないミニ水力発電でも,蓄電池などに向けてある程度の初期投資をすることができれば、地域を支えるエネルギーになるだろう。これこそ地産地消のモデルとなる。