豪雨が果てしなく続いている。しかも西日本の非常に広い地域を厚い雨雲が覆っているようだ。洪水、地滑り、建物への浸水、その度に人の命が失われることもある。橋、道路、鉄道などの地域を結ぶインフラが壊滅していると言えるほどの被害。これを元に戻すだけでも膨大な費用と人手を掛けなくてはならない。他の地域に比べるとまだ雨量が少ない奈良県でも、南地域の山間部では、命をかけた対応策が行われているだろう。地球を粗末に扱った罰だといえば分かったような気分になるが、これで済むとは思えない。報道も今の所は日本の状況を報じるのに手一杯だが、おそらくアジアの他の国でも同様なことが起きているはず。その一つが日本への豪雨の前にタイで洞窟に閉じ込められた13人の子ども達だが、救出されることを祈るだけだ。救助に向かっていた隊員が一人、酸素ボンベの酸素がなくなって死亡している。ここもまだ雨が続いていて、明日もまた豪雨になるらしい。洞窟が完全に水没する可能性もあるという。
いま西日本でも、救助隊員や防災関係の行政組織はいつまで活動を維持できるだろうか。自然災害に対応する人社会の無力さを感じている。
昨日、オウム真理教のサリン事件首謀者が7人の死刑執行が行われたこともこの記録に残しておくべきことだろう。宗教が持つ人への影響力について考えさせられる。イスラム教もキリスト教もユダヤ教も、そして仏教も、その底に征服欲という暴力がひそんでいるように思う。だが、神道にそのような暴力性を自分は感じないのはなぜだろうか。浅薄な考えかも知れないが。