効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

水害避難場所

今年はあちこちで水害や地滑りが起きて、被害に遭われた方が多いのに心を痛めている。江戸時代の話だと聞いたことだが、大雨が降る時には、川の特定の場所を水が越えやすいようにして、水を逃がすようにしていたという。そこには農地だけがあって人は住まないようにして、農民には何らかの特典を与えていたらしい。そうすることで、被害が一部にとどまるようにしていたようだ。同じように水害への対応が、埼玉県東部にあることが分かった。江戸時代以降に築かれ、水害時に地域住民の生命を守る盛り土「水塚」が1000基以上現存するという。県東部の15市町の教育委員会の調査で分かったもの。浸水被害が起きた時に避難する場所として使っていたもの。調査結果によると、それは盛り土をしたもので、浸水しても水が来ないようにして、そこへ逃げることで命だけは守れるというものだ。最小のものは幅4メートル、奥行き2メートルで、最大のものは幅48メートル、奥行き26メートル。高さは1〜3メートルとのこと。塚の構造は土積みが大半だが、石やレンガで補強したものもあった。そしてこの水塚が地域住民の命を救ったという言い伝えもあるらしい。このような方式は現代にも何か生かせるのではないだろうか。