効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

片流れ屋根の住宅

どこを歩いていても屋根を見るのが癖になってしまった。太陽光発電パネルが増えているかどうかがいつも気になるからだ。太陽光発電に適した屋根は案外少ない。東京に住む息子が、自宅にパネルを載せることを業者から勧められ、その図面をこちらに送ってきてチェックしてほしいといってきたことがある。自分でもこれは業者が無理をしているなと感じたが、知り合いの専門家に意見を求めたら、設置をどのように工夫しても屋根の形状や方向、大きさから見て、発電量が期待できず、設置しない方が良いという結論になったことがある。勧めた業者からは、その後意向の問い合わせもなかったというから、断られるのを見越した提案だったのだろう。住宅を建てるときに最初からソーラー発電を考えていると、屋根の形状が、南向きの片流れができるような設計になるのは当然の方向だ。住宅金融支援機構による調査で、片流れ屋根を導入した住宅が初めて3割を突破したということだ。前々回の12.9%から前回の19.2%、今回の30.5%と着実に伸びている。一方で、切妻屋根は前回の48.0%から40.7%に、寄棟屋根は17.7%から13.2%に減少した。太陽光発電の設置割合は18.4%だった。太陽光発電を意識する施主が増加していることは確かだ。それによって日本家屋の特色も減っているのかも知れない。
片流れの場合、気を付けなければならないのは、北向きの壁が高くなるということだ。北面が壁だけになるとすれば、それが道路に面するようにしないと、お隣に威圧感を与えることになってしまう配置になることもある。気にする気にしないのトラブルになると、近所付き合いがうまく行かなくなる可能性もある。