最近幾つかの企業が再エネの導入を経営目標の中心に置くようになっている。そのためには、外部からの再エネ購入だけでは、追いつかないことは確実だろう。そうなると、自ら再エネ、特に太陽光発電を自社工場などに設置するケースが急増するのではないかと思っている。勿論廃棄物利用のバイオメタンなどの導入をしているところもあるが、もっとも手間がかからないのが自社設備の屋根や駐車場に設置した太陽光パネルだろう。強風によって損傷を受けることはあるかも知れないが、可動部分が極めて少なく、DC-AC変換設備の故障があるくらいだろう。
最近新築される住宅の屋根も、太陽光パネルを設置しやすいデザインのものが増えている。そして、そこで生まれる発電余剰分の外販もやりやすくなるのだから、メガソーラーではなく、屋根設置型のもののほうが景観問題も小さいから、この方式が一般化するだろう。その時に、和風の屋根にも適合したデザインのものが、他のものと同じ位のコストで設置できるようになれば、新築建物にパネルが設置されていなければ引け目を感じるくらいになるかも知れない。
洋上風力発電にこれから政府も力を入れるとしているが、これが実際に稼働を始めるには数年以上はかかる。その間を繋ぐ物として建物設置の太陽光発電が急増すれば、日本も環境先進国にもなり得るだろう。
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