効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

母島で太陽光発電5割に

東京都は小笠原諸島の母島で、年間消費電力の5割を太陽光発電でまかなえる体制を2022年度にも整えるということだ。東京電力ホールディングスのグループ会社と連携して太陽光パネルを島内に設ける。大規模な火力発電に頼れない離島で再生可能エネルギーの活用モデルを築き、他地域の普及につなげる。小笠原諸島は都心から約1000キロメートル南に位置し、年間日照時間は都区部に比べて1割長い。住人が500人の離島のためディーゼルエンジンによる内燃力発電所で多くの電力を賄っている。小笠原諸島は「東洋のガラパゴス」と呼ばれる独自の生態系から、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録されているから、それへの配慮は当然必要となる。基本的な送電線はできているとはいえ、太陽光パネルの位置によってはかなりの距離を結ばねばならないかも知れない。東京都はここを自前の電力供給会社にするつもりはなかったのだろうか。また、太陽光だけでなく風力発電設備の設置可能性はないのだろうか。絶好の実証試験場となるだろう
日本にはこのように本当と送電線で繋がれていない島はたくさんある。大きなものの例では佐渡島がある。ここは新潟県東北電力の管内だが、西日本地域と同じ60ヘルツの電力が島専用の発電設備から供給されている。発電コストは高いが、東北電力の供給域なので本土と電気料金は同じ。ここを再生可能エネルギーによる自立した電源から供給する計画は成立しないだろうか。資料によるとガスは都市ガスとLPGを使っているが、給湯も含めてオール電化にすれば、電力需給の制御をしやすい。電気自動車によって外部からの燃料油供給も減らせる。風力発電があることは昔訪れたときに見ているが、これを増設すれば夜の電気も多少は賄える。洋上風力発電設備が新しい景観を生み出すという発想も出来るはずだ。