効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

平城宮跡でかまど跡発掘

今日あった奈良関連のNHKニュースが、平城宮跡でかまど跡が初めて発掘されたと報じていた。かまどなどこれまでに幾つも見つけられていたのではないかと思ったのだが、そうではなかったようだ。みやびな宴会がよく開かれた場所にあり、このようなかまどが幾つもあったようだ。その復元図が示されていたが、自分たちが子ども時代に知っている田舎のかまどとよく似ている。木を燃やして鍋釜を熱くして料理するのだからあたりまえかも知れないが、天平の時代には驚くような調理がなされていたように思っていただけに、平城宮周辺に住む人達がぐっと身近に感じられるようになった。宴の後というとわびしい気分があるが、この遺跡を見ていると、人の生活の基本は変わらないのだなというのが実感だ。
それと対照的なのは昨日テレビで見た江戸時代の火消しの話に関連して、江戸では延焼を防ぐ工夫が、大火が起きる毎に積み重ねられていたようだ。この頃の消火は、建物を炎より先回りして破壊することによってのものが主流。この現場で破壊作業を指揮するのに活躍したのが火消しの纏だ。龍吐水などが使われたのは江戸時代でもかなり終わりの頃なのだろう。しかも、大火毎に江戸の経済は拡大したというから驚かされる。その仕組みは現代にも応用できないのかと思った次第。