海外からの情報だが、裏でも発電出来る太陽光パネルが中国で開発され量産されるようだ。裏でも発電出来るものはこれまでもあるように聞いていたが、普通は裏側にはアルミ板をはって強化するために片面での発電しか出来ないのが一般的なものだった。アルミ板を使わないで発電部分を透明な板で強化する方式を開発した中国は、これを大量の取り付けるプロジェクトに取りかかったとのこと。計画によると、2018年には2.7GW(270万キロワット)を取り付けるそうで、他の地域には200MW(20万キロワット)が販売されると予想されている。そして、2020年迄に15GWに拡張するようだ。原発一基が大体1GWだから、膨大な規模の両面発電の太陽光発電が設置されることになる。両面で発電出来るといっても地表からの反射で発電するのだから、従来方式の10%増でしかない。これまでは生産コストが高かったために、これだけしか発電能力が増加しないことで引き合わなかったらしい。それが生産技術の向上で引き合うようになったということだ。
日本でも同じ方式があるはずだと思って検索してみたら、パナソニックが製品を出していた。ここでの仕様を見るとやはり10%程の発電量増加が可能となっている。コスト的に中国の製品と競争力があるのかどうかは分からないが、ソーラーシェアリングなどには使いやすいだろう。受注生産品ということらしいから、中国の大量生産にはコスト的には不利かも知れない。とはいえ、中国の動きに合わせてパナソニックにも頑張ってほしいものだ。