効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

CO2を原材料として利用

大阪市立大学は、藻類の一種であるスピルリナの酸素発生型光合成機能による太陽光エネルギーを利用して、水を原料にしてCO2を削減しながら発電し、同時に蟻酸を生成する機能を持つバイオ燃料電池の開発に成功したと報じられている。この研究は、CO2を含む溶液中で光合成膜固定電極と蟻酸脱水素酵素固定電極とを連結した装置に、可視光を光合成膜固定電極に照射すると回路に一定の電流が流れ、一方、蟻酸脱水素酵素固定電極上では二酸化炭素が還元されて蟻酸が生成することを見出したものだそうだ。CO2の排出が環境問題の一つの原因だが、そのCO2を利用しながら発電するというものだから、この応用範囲を拡げることが出来れば、地球環境問題緩和に貢献することになる。この研究グループは、2015年にも、マツダ広島県府中町)の技術研究所と、CO2とメタンを使い、太陽光エネルギーを利用してエタノールを生成できる新たな人工光合成技術の開発したことを発表している。エタノールは化学合成品の原材料だから、いわばCO2を固定することになる。研究の基本原理を理解するのは難しいが、この技術が多方面に利用されることを期待したい。