効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

高効率のパワー半導体

ノーベル賞受賞者である名古屋大学の天野浩教授は、同賞の研究成果でもある青色発光ダイオード(LED)の素材で省エネルギー効果に優れた半導体の開発に成功したと報じられている。約1ミリメートル角という小さな半導体を試作したそうだが、大量のデータを蓄積するサーバーやエアコンなどの機器に使えば、電力消費量を従来に比べて10%近く抑えられるとのこと。日本の工業分野ではもうこれ以上の効率化は難しく、乾いた雑巾を絞るようなものだとよく言われるが、パワー半導体は電気関連設備、機器、電気自動車には必ず使われるものだから、普及すれば10%の効率向上が実現できる。民間企業と協力し、2年後をメドにコストを従来の100分の1に下げて事業化につなげる計画。今回、家電に搭載したときの障壁となっていた大電流への対応にメドがつき、技術的な課題を全てクリアしたということだが、この具体的内容が記事には説明されていないので、どうして家電だけが課題となるのだろうか。それはともかく、現状ではシリコンのパワー半導体が最も多いが、コスト減が進めば、大幅な省エネにつながるなど性能で上回る窒化ガリウムが一気に取って代わる可能性がある。