効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ロシアで風力発電開発

日本政府がロシア極東地域での風力発電導入に向けた実証実験を始めるとのこと。ロシアへの経済協力の一環で、省エネルギー分野での協力を強化する。5月末までに風力発電機をロシアに輸送し、8月ごろから工事に着手という段取りのようだが、安倍晋三首相が5月下旬にロシアを訪れる際、プーチン大統領と合意する見通しだという。風力発電機は北極海に面するロシア東部のサハ共和国に設置するが、風力とディーゼルを併用した効率的なシステムとし、地域のディーゼル燃料使用量の約2割削減をめざしている。これから言えることは、まだ発電容量が小さく、地域への電力系統も十分整備されていないところに風力発電が設置されるのだろう。地域のディーゼル燃料使用量の約2割削減をめざす。18年に日本製風車を3基、19年にディーゼル発電機などを取り付ける。ディーゼル発電と風力発電は相性が良い。ディーゼル発電の負荷変動追随能力が大きく、また、停止からスタートまでの時間も極めて短い。この地域には既にディーゼル発電で電力が供給されているから、重要なのは、これらに風力発電の出力変動に対応する制御システムを追加することだろう。これが成功すれば、日本・ロシアの協力事業として極東地域の各地で推進できるはずだ。これによって、両国の国境問題解決と平和条約の締結が進展することを期待したい。