太陽光発電(PV)を設置する場合、故障した場合の保険は既に存在し広く利用されている。ここに新しい形の保険が登場している。スイスの大手保険会社の始めたものだが、PVの発電量が想定したものより大きく下回った場合、それを保険で補償できるものだ。PVを設置するときには、その周辺での気象変化を過去に遡って調べて、平均的な発電量(月単位や年単位)を想定して収入を見込み、それに対応した資金を投入する。だが、最近のように天候の悪化が常態化した場合、当初見込んだ発電量が確保できない可能性もある。その場合、自己資金を補う融資を受けるときに、その損失の可能性の判断によっては、融資の条件が悪くなったり融資を断られる可能性もある。このような時にも融資を受けやすくするのがこの新しい保険だ。保険料を支払っていれば、実際の発電量が、予想していた発電量より大きく下がったときに、収入が大きく下がるのを保険で補うことが出来るようにするもののようだ。この保険があることによって融資を受けやすくなることは確かだろう。まだ制約した案件は少ないようだが、日本でも導入されるのではないだろうか。