効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ISEPのプレスレリース

4月11日にISEP(環境エネルギー政策研究所)が出したプレスレリースによると、2017年暦年で見た国内の全発電量に占める自然エネルギーの割合が15.6%になったと推計されるということだ。太陽光発電の割合は、前年の4%から5.7%に増加し、変動する自然エネルギーVRE)の割合は6.3%に増加。その他の自然エネルギー(風力、地熱、バイオマスなど)は、ほぼ横ばいの状況が続いている。火力発電の割合は2016年の83.6%から81.6%に減少し、原子力は2.8%に増加している。VRE太陽光発電風力発電が分類されるのだから、上の説明は少し回りくどいかもしれない。この自然エネルギーの分類には大規模水力発電も入っているが、大規模水力を除いた数字が使われることもあるので、その区分が必要かも知れない。(水力を外した自然エネルギーの割合は8%ということになる。)一方、2011年の福島第一原子力発電所の事故後、全部の原発が止まって後、少しずつ稼働が開始されていることから、その発電量は全体の2.8%となっているが、その数字は太陽光発電による発電量のほぼ半分。そして、日本の自然エネルギーによる発電の特徴は、風力発電が極端に少ないことも示されている。世界的な状況では、風力発電太陽光発電を上回っているのだが。化石燃料による発電ではLNG発電が38.7%、石炭火力が30.4%、石油火力が4.1%となっている。パリ協定を受けて、この数字が今後どのように変化していくか、しばらく様子をみなければなるまい。