効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

RE100

RE100とは、事業運営を100% 再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる企業が加盟するイニシアチブで、「 Renewable Energy 100%」の頭文字をとって「RE100」と命名されている。これに参画していることが企業価値を高めるとされ、多くのグローバル企業が参画するようになっている。いま、120社ほどが加盟しているようだ。例えば米国のアップルは9日、自社施設で利用する電力に占める再生可能エネルギーの比率が100%になったと発表している。2017年にカリフォルニア州クパチーノに完成した新本社をはじめ、店舗やデータセンターなどで使う電力を太陽光や水力、風力発電でまかなう。アップルは部品・部材の供給事業者にも再生エネの活用を促しており、新たに9社が活用を表明したという。アップルは16年に、事業活動で使う電力の全量を再生エネでまかなうことを目指す企業連合「RE100」に加盟した。当時は93%、17年は96%だった。世界的に再生可能エネルギーが急増する中での動きであって、その拡がりが日本にはなかなか及ばないだろうと思っていたのだが、そうではなかった。昨年の4月にリコーが日本企業として初めて参画し、積水ハウスが続いていて、必ずしも遅れているようではない。通販大手アスクルが昨年12月、そして、大和ハウスがこの3月に加盟している。RE100に加盟してはいない企業であるフジクラ(東京都江東区)も、アップルと同じ4月9日、子会社であるフジクラ・ダイヤケーブル(東京都中央区)の福井工場で、使用する電力の再生可能エネルギー利用率100%を実現したと発表した。同工場は、同軸ケーブル、同軸コネクタ、漏洩同軸ケーブルなどを製造する工場。なお、すでにフジクラ本社ビル(東京都江東区)の使用電力は、100%再生可能エネルギーで賄っている。このような動きが日本のエネルギー政策に反映されているとは必ずしも言えないのが残念ではある。