効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

原発の廃炉

四国電力は5月23日、伊方原子力発電所2号機(愛媛県)を同日付で廃炉にしたと発表した。運転開始から36年がたち、安全対策費の膨張が見込まれたためだとされる。解体費用引き当てなど会計上の関連手続きが整ったことから、四国電の発電設備から伊方2号機を除外する届けを国に提出したと報じられている。四国で唯一の原発である伊方1〜3号機は、既に1号機も廃炉にしており、3号機1基のみ残る。運転開始時期を見ると1号機は1977年 9月30日、2号機が1982年 3月19日、3号機が1994年12月15日、となっている。3号機はまだ稼働年数が22年で、新たな規制が適用される40年にはまだ年数があるところから廃炉にしなかったのだろう。1,2号機は出力が56万6千キロワットであるのに対し、3号機は89万キロワットと出力も大きいことも稼働を続ける理由だと思う。ここでの疑問は、同じ場所に並んでいる発電設備の廃炉作業と稼働を両立できるのだろうかということだ。廃炉には40年かかるとされているから、3号機の稼働と廃炉を厳密に区分させなくてはならない。それ自体に新しいリスクが伴うのではないかと考えている。