国立極地研究所の柏瀬陽彦研究員と北海道大学の大島慶一郎教授らは、北極海で海氷の減少が加速している要因を解明したと報じられた。氷の間の海面が広がって太陽光の熱を吸収しやすくなり、新たに氷をとかす「悪循環」が起きていた。北極海の海氷の激減で、他の地域への影響も懸念されるという。北極海の夏の海氷面積はこの40年間で約半分に減っており、2012年度は過去最小を記録したとのこと。
これを読んで、メガソーラーのように設置面積の大きい太陽光発電のパネルが作る陰が、本来その土地に吸収されるべきエネルギーを横取りしているのではないかと考えるようになった。地面は常に影になるし、エネルギーの一部は発電に使われて熱や光としては地面に到達しない。これによって地域の気候がこれまでとは異なったものになる可能性はないのかということだ。地面ではなく池に設置されたものの場合だと、少なくとも水温に影響するし、光が少なくなることで、そこにある藻などの分布も変わり、それが魚などの生物に影響を与えないのだろうかということだ。ソーラーシェアリングという、農地の上にパネルを置いて、光が少なくても育つ野菜などを栽培する方式が普及し始めているが、その周辺の農地には太陽エネルギーの地表到達分布が変わることによる影響は出ないだろうか。そのような影響が出ないのは風力発電だろうが、騒音とか鳥への影響などというものがある。太陽光発電についても影響がないとは言えないだろうが、心配するほどのレベルではないのかもしれないが。
今日は、奈良市内で昼から開催された自然エネルギー学校に、これを主宰する地域未来エネルギー奈良の一員として参加。和田 武 先生から木質バイオマス発電について詳細な説明を受けて勉強してきた。いろいろな課題はあるが、地域の連帯力で設置量を大きく増やすのは可能だろう。発電規模の小さなバイオマスガス化発電コージェネレーションを中心に普及させることが望ましいと教えて貰った。昨日の日記に書いたことを再確認している。