効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電気自動車の変革

蓄電池だけで走る電気自動車は、蓄電池の性能の制約から、走行距離がガソリン自動車には比べることができないほど短かった。最近の蓄電池の改良が進んでいても、少し距離を必要とするところに移動するのは不安がある。それを補うために、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッド電気自動車をトヨタが開発したのだった。当初はパーキングしているときに充電できなかったこともあって人気は出なかった。それを改良したのがプラグイン・ハイブリッド電気自動車(PHEV)だった。とは言えこれも欧米の自動車メーカーが後を追うことがなかったことで、主流とはなれなかったようだ。いま世界の主流はテスラモーターのように蓄電池のみで走るもので、テスラはこれまで実証的な充電設備の利用を無料にしていたのを、来年1月以降に注文した車両について、これから有料にすると発表した。ただし、年間1,600キロメートルまでは無料の特典がある。急速な普及を予測してのことだろう。
トヨタ自動車も充電できるハイブリッド自動車に軸足を移しつつあるのかもしれない。新しく発表した新型プリウスPHVがユニークなのは、ソーラーシステム搭載モデルを発売することだ。パナソニック製のソーラーパネルをクルマの屋根に搭載し、屋外で駐車している間に充電できる。これまで車内のファンを駆動させて換気する目的で、プリウスHVにソーラーシステムを搭載したことはあったが、走行用にソーラーシステムを使う量産車は世界初。トヨタがどこまでプラグイン・ハイブリッドに注力するかは分からない。世界の自動車メーカーが電気自動車(EV)一辺倒で市場を圧倒するとすれば、トヨタもPHEVを諦めざるを得ないかも知れない。
ところで、春日大社の60次式年造替が、昨日神様が仮殿から本殿へお移りになったことで完結した。またお参りに行かなくてはなるまい。