効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

昨日のフォーラム

昨日午後、奈良市内の奈良町センターで、市民グループ「おてんとさん」が開催したフォーラムに参加した。表題は「なぜすすまない?日本の再生可能エネルギー」。会場が猿沢の池近くで駅から少し遠いために、聴衆の集まりが悪いのではないかと心配したのだが、90人定員の会場に3人掛けが2人掛けとなってはいたが、おそらく70人ほどは集まっていたのではないか。関心の高さが伺われた。一人目の講師はこのテーマに沿った話をされた安田 陽さん(京都大学大学院経済学研究科 特任教授。) 確かこの間まで関西大学で教鞭をとっておられた電気工学の先生だった方だが、どうも工学と経済学の間をつなぐ研究をしておられるようだ。次いでCASAの専務理事であり早川 光俊さん。「パリ協定の最新状況」についてのお話。日本の再エネ導入が進まないのは、日本としてコストのレベルばかり問題にし、そのコストによってどれだけの便益(Benefit)を得られるかを考えないからだという安田先生のお話を伺って、日頃自分が考えていることと同じだと感じた。特に、系統接続に当たって、接続コストを再エネ事業者に原因者負担で負わせるのが、他の国の常識とかけ離れたものだということが納得できた。詳しく考え出すときりがないのだが、これまでの幕藩体制のような電力事業のやり方がまだ続いているからだと思う。自分でももう少し調べてみよう。