効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

伊方原発2号機運転差し止め

四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを広島、愛媛両県の住民が求めた仮処分申請の即時抗告審で、広島高裁(野々上友之裁判長)は13日午後、運転差し止めを命じる決定を出した。野々上裁判長は「阿蘇山熊本県)の噴火で火砕流原発敷地に到達する可能性が十分小さいと評価できない」などとし、火山災害による重大事故のリスクを指摘したということだ。高裁レベルの差し止め判断は初めて。差し止め期限は来年9月末まで。仮処分はただちに効力が生じ、今後の司法手続きで決定が覆らない限り運転できない。伊方3号機は定期検査のため今年10月に停止し、四電は来年2月の営業運転再開を目指していた。判決では、規制委が作成した安全審査の内規「火山ガイド」が、火山の噴火規模が推定できない場合、過去最大の噴火を想定して評価すると定めていることを指摘。その上で、伊方原発から約130キロ離れた阿蘇山について「四電の地質調査やシミュレーションでは、過去最大の約9万年前の噴火で火砕流原発敷地の場所に到達した可能性が十分小さいとは評価できない」などと述べ、原発の立地として不適と判断している。これは今後の差し止め訴訟にも影響することは確かだ。技術的な要素も多い内容を裁判所が判断することの妥当性について批判する意見も出されるに違いない。
一昨日準備したものをアップロードするのを忘れてしまったのだが、この差し止め判断の影響は大きいだろうから優先させた。