効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

GEが16,000人首切り

エネルギー市場の大きな変化を実証するものとして紹介している海外記事が入ってきた。それは、再生可能エネルギー志向が強くなった電力業界の動きに対応できないものとして、米国の重電メーカーGEが16,000人を、特に発電設備製造部門で人員削減をせざるを得なくなったことを例示している。この人数は発電設備部門の要員の5分の1にあたるという。そして、さらに、同社が2年前にフランスのアルストム社から100億ドルで再エネ部門を買い取って、自社の再エネ部門にしたこともGEが大きく事業の舵を切ったことを示しているとしている。特に世界的に、そして米国でも、洋上風力発電の建設が急速に進められていて、発電事業者が化石燃料による発電をしなくなったことが、この根っこにあるそうだ。GEはガスタービンの最大手メーカーだが、この事業が大きく停滞し始めているらしい。この大きな変化にGEがついて行けなくなっていることを示すと論評している。GEだけでなく、ドイツのジーメンスも先月発電設備部門で6,900人の配置転換をして製造工場を閉鎖しているそうだ。風力発電にもタービンが使われるが、火力発電で使われるタービンに比べて設置後のメンテの必要性が小さく、トータルとしての収益性が大きく落ちるとしている。日本の発電設備メーカーはどちらの方向に向けて動いているのだろうか。