効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

シェアリングエコノミー

自前のものを持たずに誰かのものを借りる、あるいは、遊んでいるものを誰かに有料で貸すことで、そのコストを一部回収するのがシェアリングエコノミーだとすると、この対象は大きな拡がりを見せるだろうと思っていた。しかし、これまで盛んに報じられているのは自動車や自転車のシェアリングだった。価格設定のやりやすいことからだろうと思う。だが、豊田通商がこのほど開始したものは、建機のシェアリングだ。建機を常にフル稼働させるのは難しい。建築にしろ土木工事にしろ、それぞれの工程に必要な建機は異なるから、幾つもプロジェクトを進めていてフル稼働させているのは珍しいだろう。その一時的に遊休化する建機を、誰かに貸し出せれば、なにがしかの収入にもなる。豊田通商のシステムはJukiesという名が付けられていて、建機のオーナーも、借りたい人も無料で登録できる。オーナー登録の際には、Jukiesのスタッフが直接面談し、サービス利用方法や活用のポイントを説明する。機械の登録には年式や写真、購入時の価格などの情報が必要となるが、不慣れな人にはJukiesスタッフがサポートするという。レンタル料金はオーナーが自由に設定でき、レンタル料の支払いはユーザーがJukiesに前払いする形で行う。また、レンタル中の事故、破損、盗難などのトラブルは、シェアリングサポートによる動産賠償補償および対人対物補償でカバーするというから、かなり課題が検討されたようだ。ユーザーはその登録からレンタルまで最短で30分。借りる際の詳細条件や機械に関する質問は、レンタル前にオーナーとチャットでやり取りすることが可能。機械の搬送は基本的にユーザー自身で対応となるが、難しい場合はオーナーやJukiesに相談できる。殆どの重機が対象になるが、貸し出し期間は1日単位で最大3カ月(契約更新により延長可能)となっている。建築土木関連の事業者には歓迎されるシェアリングになるかもしれない。同じような方式が、小物にも応用できるかも知れない。