効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

世界自然エネルギー白書

今日、環境エネルギー政策研究所(ISEP)からのメールが入った。自然エネルギー世界白書2017ハイライト日本語版を公開、ということだった。出だしを丸写しにしたものだが、その最初のハイライトが次のようになっている。
「■ 2016年、自然エネルギー容量の新規導入量は161GWと新たな記録を樹立し、これは世界全体で見ると2015年に比べ約9%の増加となった。太陽光発電は2016年に最も躍進し、自然エネルギー増加量のうちの47%を占め、続いて風力発電が34%、水力発電が15.5%を占めた。5年連続して、自然エネルギー(水力を含む)導入への投資は火力発電への投資額のおよそ2倍となり、2498億ドルに達した。今や毎年、世界の自然エネルギー容量の導入量は、化石燃料関連の容量の導入量よりも多くなっているのである。」
この趨勢は今後も続くだろう。発展途上国にもこの流れが大きくなることは確かだ。その中で、日本は自然エネルギーの導入に、表面的には促進するかのようになっているが、その内実は、従来型の集中型電源とそれを基盤にした系統と制御を維持しようとしている。原発の発電コストがもっとも低いという神話がまだ生きていることでも分かる。系統をどのように分散制御にするか、方策を具体化しなければ、いつまで経ってもエネルギー自給率は上がらないだろう。
関心があれば、http://www.isep.or.jp/archives/info/10576 でダウンロードできる。