効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

REN21のレポート

REN21から「自然エネルギー2014」が出された。自然エネルギーに関する世界動向や政策の現況を分析して、2005年以来毎年レポートを出している。これを見ると世界の中で日本が自然エネルギーについてどのような位置づけにあるかもよく分かる。世界の自然エネルギーは2012年に続いて増加している。2012年には世界の最終エネルギー消費の19%を占めていたのがさらに増大している。発電分門でその伸びはもっとも大きく、設備容量は2012年に比べて8%以上増加して1,560 GW を超えた。これまでは風力発電の増加量がもっとも大きかったものが、2013年には太陽光発電の設置規模がトップになっている。新規設備の2013年での追加量の中に占める自然エネルギーの設備規模は56%ということだ。自然エネルギーによる発電設備がトップになったのだ。この自然エネルギーの中には水力も入っている。暖房、給湯分野での自然エネルギーの占める比率も急速に上がっている。地熱、バイオマス、太陽熱などの利用だ。バイオ燃料の生産も着実に増えている。このレポートは www.ren21.net/ren21activities/globalstatusreport.aspx からダウンロードできる。英文なので厄介だが、今年の秋頃には「環境エネルギー政策研究所」から翻訳が出ることになっている。日本のエネルギー政策が自然エネルギーを促進する方向にはなっていないことが理解できるだろう。