JR東日本は4日、車内に自転車を置くスペースを設けた専用電車「B・B・BASE」を両国駅(東京・墨田)で報道陣に公開した。来年1月から千葉県の房総半島の路線で臨時列車として運行すると報じられている。日本の電車では、自転車は折りたたんで乗ることができることもあるが、それがあたりまえにできる路線は殆どないのが実情ではないか。それに対し、今回発表されたものは、それぞれの座席の後ろに自転車を置く専用ラックを設けている。これであればある程度の混雑度であれば問題なく自転車を持ち込めるだろう。今回のものは特別にデザインされたもので、4号車は自転車愛好家たちが談笑できるフリースペース。車体はグレーや白、黒を使った落ち着いた外観でスポーツ用自転車が描かれているということだ。しかし、観光客が多い地方路線などでは、一区画を自転車が乗せられるようなスペースを作るのは難しい話ではないだろう。現時点での問題は、自転車をそのまま持ち込むことが拒否されるということだろう。一種のモーダルシフトの考え方だとして、スペースを作ることに大きな問題はないだろう。昔サンフランシスコで、路線バスの後ろ部分(外側)に自転車を立てて乗せられるような柵がつけられていた。観光促進にも貢献するものとして、広く導入できるようになってほしいものだ。