効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ハウステンボスがエネルギー事業者に

ハウステンボスにあるホテルが、受付をロボットにさせるかと思えば、太陽光発電の電力で水を電気分解して水素を作り、それで燃料電池を駆動して発電するなど、変なホテルという呼称にふさわしいものだと思っていたが、どこかからLNGを調達して新たに建設した80キロリットル容量のLNGタンク2基に受け入れ、それを燃料にしたガスエンジンコージェネ一基、7,500キロワットを発電する。コージェネで熱を回収したの蒸気はこれまで通り「ハウステンボス熱供給」に販売し、同社を通じてパーク内の空調などに活用する。HTBエナジーをガス小売事業者として登録してテナント向けにLNGを気化したガスを販売するという。ハウステンボスというアミューズメントパークのエネルギー消費量は非常に大きいだろうと想像できるが、それを供給する事業を自ら手がけるのは驚きだ。新しい技術だけではなく、新しい発想を積極的に取り入れるという企業姿勢が生んだ業態だろう。このガス事業はいまの時点では外部にガスを供給するのではないそうだが、やろうと思えばできないことではない。LNGを調達してガス供給を限られたエリアに送る事業に収益性があると示されれば、海に面してLNGを受け入れやすい場所などでは同様の事業が始まるかも知れない。