効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ロンドンオリンピック競技場への電力供給

ロンドンオリンピックが終わり、これからパラリンピックが始まる。この競技場の電力は、ガスのエネルギープラントから供給されたそうだ。オリンピックパーク内には、その東西端にオリンピック・エネルギーセンター(OEC)が建設され、発電能力3.3メガワットのもの三基。その熱を使っての温水と冷水供給も行われた。コージェネではなくトリジェネレーション。このエネルギー効率は90%にもなるという。この他に太陽光発電も使われていて、オリンピック終了後の利用も想定したものとなっている。一方、一時的な施設で、オリンピック終了後は撤去されるものへの電力は、500基の移動式発電ユニット(合計260メガワット)が供給していた。この電源を連系するために、2年をかけて、1500キロメートルに及ぶ電力ケーブル、11の大型変圧器、4500に及ぶ配電盤が設置されている。設置会社は電機レンタル大手のアグレコ社で、北京オリンピック、FIFAワールドカップバンクーバー冬季オリンピックなどにも投入されている。おそらくディーゼル発電機だろう。ロンドンオリンピック終了後は、他の大規模イベント会場に移動されるらしい。日本にこのような規模の発電機レンタル事業は育っているのだろうか。電力供給不足は当面続くが、レンタル事業の基礎になるほど長期になるかどうかが分からないから、レンタル事業者としては規模を拡大することが難しいかもしれない。事業性が高くなっていることは確かだろうが。