効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

大阪府が自家発燃料を補助

このブログの最初からの閲覧数が90万件の大台を超えた。雑音ばかり発信してきたのに、ありがたいことだ。心よりお礼を申し上げる。
大阪府がガスコージェネレーションの燃料費の半額補助制度を実施するということだ。大阪府大飯原発再稼働について慎重であるのだが、もし再稼働がなければ夏の供給に不安が大きくなる。その一部でも解消しようとする施策だろう。府下にどの位の規模の休眠コージェネがあるか示されていないからどれほど不安を小さくすることができるかは分からない。だが気は心。世界的原油価格の高騰につられてLNG価格が上がり、ガスコージェネの燃料価格も上昇して、休止しているものが多いという。ただ、夏の電力不足というリスクに備えて運転再開を考えているところは多いはず。その背中を押すことにはなるだろう。点検整備費も出すというから、税金を使っての補助としては肌理が細かい。来年の2月半ばまでの約1年間補助される。再開するコージェネの発電規模が一見小さく見える場合も、それを府内で積み上げるとある程度のものにはなる。それが昼間稼動すれば、ピーク削減に効果が出ることには間違いない。しかも大型発電所から送電するときの送電ロスもなくなるから全体の効率は上がる。また、熱利用も行われるから、大型発電所の燃料効率を大きく上回るはず。炭酸ガス排出量の引き下げ効果も出る。関西電力コージェネからの電力を買い入れる手段はとっていると聞くが、買取価格を上げて、かつ逆潮流を全面的に解禁すれば、コージェネからの電力は大きくなることは確実。今のところは大飯原発の再稼働に向けて力を入れるのが中心になっているだろうが、再開が夏に間に合わないリスクを軽減するためにも、コージェネ利用の施策を関電として一般に分かる形で打ち出すべきだと思う。経済産業省の調査では、逆潮が認められている限られたコージェネから買い取られる電力の価格は、下記昼間の全国平均でkWhあたり6円くらいと恐ろしく低い。これを2倍にしてもいまの緊迫事態では、関電としてもプラスになるのではないか。個別に買取交渉をするのではなく、コージェネからの買取価格制度を公表することを望みたい。