効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

LEDの負の側面

先日のテレビニュースで、パリのシャンゼリゼに沢山の小さな照明がついていて、自分には明るすぎるように見え、それを日本からの観光客が感動すると表現していた。しかし、これだけの光の海が凱旋門に繋がる道路にあるのが本当に気持ちよいだろうか。昔これほどの光の連なりはなかったように思う。おそらくLEDが気軽に利用できるようになって、球切れで故障することもほとんどなく、電力消費も少ないということから、どんどん点照明の数が増えたのではなかろうか。同じことが御堂筋のイルミネーションにも言える、神戸のルミナリエもそうだ。LEDは同じ明るさの白熱電球に比べて消費電力が非常に小さいため、自分が使っているときもついついつけっぱなしにしてしまう。自宅の照明は白熱電球の大きいのを使っているところでは、光量調節ができるようにしている。この光量調節ができる回路に取り付けることが出来るLED電球のタイプは少なくて、LEDに変えていない部屋が多いが、その部屋では無駄遣いしないようにとする。自分もLEDなら電気代に気を使わなくて済むと無意識に思っているようだ。
人工衛星から光の量を調査した結果が報じられていたが、都市部で昔よりも明るくなっているところが増えているという。LEDを使うことによる光害が拡大しているとのことだった。電力消費の削減効果が、取付数の増大で犠牲になると同時に、光害を光害と認識しなくなっているようだ。LEDの普及によって、光を大事に使おうという気持ちが地球規模で少なくなっているのは、長い目で見ると大きな問題なのかもしれない。