効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

横浜市の次世代送電網実験、8400カ所で太陽光発電

横浜市は8日、経済産業省が進める次世代送電網(スマートグリッド)の実証実験で、市内で実施する実験の概要を発表した。2014年度までの5年間でみなとみらい(MM)21地区や港北ニュータウン、金沢地区で約8400カ所に太陽光発電システムを設置するほか、住宅での電力消費を抑える装置も導入して、対象地域全体での効率的な省エネの実現につなげる考えだ。太陽光発電システムを設置するのはMM21地区や港北ニュータウン、金沢地区の戸建て約7500戸、マンション約400棟、ビル約500棟。市は各地区のビルや住宅の所有者に太陽光発電システムの設置を促していく。大規模な商業施設には風力発電設備も設置していく計画。風力発電も設置するそうだが、マイクロ風車だろう。
これに対して東京電力はどのように対応するだろうか。一カ所3キロワットと仮定すると、25,200キロワットが5年間に順次設置される。これはかなりの規模だ。設置する場所は集中する可能性もある。その時に太陽光発電側に蓄電池設置を義務づけることはしないだろうが、できるだけ蓄電池を使わないで配電系統の組み直しをするという試みはするだろうか。末端に近い変電所からニュータウンに供給する配電系統をメッシュ構造に変えて、太陽光発電が集中して設置されても電圧が急上昇しないようにし、かつ電気の流れが時間によって方向が変わっても良いような制御をしてみる価値はあると思う。変電所の中で電気の逆流を受け止めて他の系統に流すことも試せないだろうか。これを下手にやると系統の障害が他へ影響する可能性が高まるが、局部的な電圧変動を抑えるのがやりやすくなるはず。配電系統の組み替えになるから、中央で行う制御のやり方にも影響が出る。折角の実証だからぜひ試みて欲しいと思う。それにしても5年間は時間を掛けすぎではないだろうか。価格は別にして太陽電池は開発済みの技術なのだから。太陽電池取付先にスマートメーターを取り付けるのかしら。