効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

New York City Street Tree Map

横浜市議である伊藤大貴氏の書いた記事で、ニューヨーク市の街路樹に関する情報を提供するサイトがニューヨーク市公園局(New York City Department of Parks & Recreation)が運営しており、ニューヨーク市内の約68万本の街路樹が地図に落とし込まれていると知った。https://tree-map.nycgovparks.org/ で分かるが、すべての街路樹にIDが付与され、その種類から幹の太さ、植わっている場所の住所、外観写真、その街路樹の存在による経済的利益などが一目で分かるようになっている。地図では一本一本の木がその種類に応じて色分けされて、幹の太さは円の直径で表されるといった、手の込んだ作りになっている。地図の道路に沿って育っている樹木は丸印で示され、それをクリックするといろいろな情報が入手できる。年間の炭酸ガスの吸収量や雨水貯留量まで分かり、その経済効果も分かる。枝の剪定など街路樹の管理履歴も載っている。このデータを最初に作成する段階では、多数のボランティアが街路樹一本一本を調べていったらしい。ニューヨーク市公園局がこのサイトを立ち上げたのは2016年11月。準備には1年以上の時間をかけたそうだ。ボランティアには、60以上の市民グループを含む2241人が参加し、企業からもたくさんの協賛金を得て、Street Tree Mapが完成したそうだ。日本で同じことをする必要はないかもしれないが、このような奇想天外なことが意外な効果を生むのではないかと思う。地域の一体性を高めるために何かこれに似た方策があるのではなかろうか。