今日の日経新聞夕刊の一面に、データセンターも脱炭素、という表題の記事がある。環境省は再生可能エネルギーで全電力をまかなうデータセンターの普及に乗り出すというもの。人工知能(AI)を活用し、太陽光やバイオマスで作った電力を自動制御して運用する。データセンターは国内の総電力使用量の1%を超える。今後も高速通信規格「5G」の普及などで需要増が見込まれており、脱炭素との両立が求められている。
データセンターは大量の電力を消費する。その電力をグリーン化することは、世界的に見ると、Apple,GoogleやYahooといった大手のネットワーク事業者は、その保有するデータセンターを全部再生可能エネルギーからの電力で賄おうとしており、かなりの成功を納めている。それには、電源の確保と同時に、大容量の蓄電設備(必ずしも蓄電池でなくても良い)を備える必要もある。これは世界の潮流で、日本のデータセンターにも再エネ100%の所はまだないようで、京セラコミュニケーションシステムが北海道石狩市に作るものが初になるそうだ。だが、世界の流れに遅れているが故に、環境省が乗り出したのだろう。遅れの原因は日本全体のグリーン化の進展の遅さだと思う。
この冒頭にあるように、バイオマスを使うという方向が示されているが、太陽や風力の利用よりかなり手間がかかるし、コスト的にも優位には立てない。だが、手に入れられるものは何でもということだろう。
バイオマスについて今朝の散歩で思ったことがある。冬には街路樹は全部剪定されて丸裸になっている。その切り取った枝葉が乾燥なり炭化されて燃料に使われているのだろうか。ただゴミとして処理されている可能性が高い。しかし、街路樹の剪定は時期が決まっていて、伐採量もほぼ予測がつく。これを乾燥する場所があれば、立派なバイオマス燃料になるはずだ。量の確保は必要だが、定期的に集まる枝葉の量も毎年同じだろうから、その有効な利用は必然だと言ってても良い。奈良市のホームページで調べて見ると、肥料には使っているようだ。これも含めてエネルギー源として利用する方策はないだろうか。含水率も次期によって異なるし、固形燃料化するのにも手間がかかるようだが、燃料として利用する研究をしているところはあるようだし、利用しているところもあるようだから、奈良市でも検討できないだろうか。
これを考えさせてくれた街路樹の写真を紹介する。
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