効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

住宅地でのマイクログリッド

パナホームが、住宅同士で電力を融通し合うマイクログリッドシステムを導入した住宅事業を兵庫県芦屋市で始める。同社が建設する117戸の家に太陽光発電と蓄電池を取付け、住宅相互を自営線で結んで相互に電力を融通し合うことができるようにするというもの。集合住宅には同じような事例が既にあるが、大きな区画にある戸建て住宅を対象にしたものはこれが日本で初めてだという。電力管理サービスのエナリス兵庫県などとの共同プロジェクト。各住宅には太陽電池と蓄電池、家庭用エネルギー管理システム(HEMS)を設置。各戸の蓄電池の残量や電力の使用状況をコンピューターで分析し、電力が余っている住宅から不足している住宅へと、専用の電線を使って電気をやり取りする。年間の消費電力のうち約8割は住宅地内で自給できる見込み。残りの2割は外部の電力事業者から再生可能エネルギーで発電した電力を購入する。これが実現したのには、太陽光発電からのFIT制度による余剰電力買取価格が下がったことで、相互融通による収支の方が個別の住戸から見て有利になったことがあるだろう。住民の支払う電気料金を最大84%削減できるとのことだ。