効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

戸建て住宅向け蓄電池のレンタルビジネス

オリックス、NEC、エプコは25日、蓄電池レンタルによる戸建て住宅向けエネルギーサービスを開始すると発表した。レンタルの対象商品は定置型のリチウムイオン電池だから、買い入れ対象としては高額になり一般化はしにくいはず。それをリースによって定額化して利用しやすくし、スマートハウス向けアプリケーションも提供して家庭での節電をサポートするとのこと。蓄電池の容量は5.5キロワット時だから太陽光発電などと組み合わせれば電力自給を実現できる可能性はある。月額料金は蓄電池貸与のみのベースプランで5,145円。東京都は補助金を準備していて、それを利用すると3,045円で済むというから市場は確実にあるだろう。
この場合に昨日オープンしたと書いたスマートセルで使われているような、全部普通のプラグから電力供給ができるようになっているかどうかははっきりしない。HEMSと組み合わせてどのようなメリットが発揮できるかのアプリケーション次第という側面もある。だが、このような商品が販売されるようになったということは、日本社会が確実に脱原発の方向に進もうとしていることをメーカーが確信しているということだろう。スマートメーターが設置されていなくても、遠からず時間帯別料金制度が利用できるように一般化すると予測される。太陽光発電の設置も考え合わせると、昼間の電力需要が目に見えるほど下がることも可能性としては高い。昨日紹介したスマートセルのアプリケーションの普及も早いだろうと想定される。電力供給制度の改定よりも現実社会の方が先に進むと思っている。