効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

洋上風力からの電力コストが原発より安くなった

英国の洋上風力発電が発電するコストが英国で新規に建設中の原発よりも安くなったという。洋上風力発電は、陸上のものに比べていろいろ不利な条件があるから、発電コストが高くなるというのが常識だった。しかし、このほど英国政府が行った入札で、新設された洋上風力発電からの買電コストが急激に下がり、新設計画中の原発より安くなることが明らかになったそうだ。これまでよりも50%価格が低下したという。英国の沿岸部は遠浅のところが多く、単純に日本などと比較はできないが、50%の低下というのは、同じ条件での建設コストが大きく下がったことを意味する。そして、補助金がなくても通用する発電コストが実現できたというから、日本の洋上風力発電にも参考になることだと思う。風力発電太陽光発電とは異なって、夜間にも発電するから、風況が良ければ再生可能エネルギーとして比較的使いやすいものだ。送配電系統さえしっかりしていれば、蓄電池といった出力安定装置も必要条件とはならない。英国で新設中の原発の工事推進も再考される可能性もあるということだ。原発計画を提案推進しているフランス電力が、建設コスト予測を上げたそうだから、この原発計画も見直しされるかも知れない。