効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

セルロースファイバーの分解酵素

セルロースファイバーは、木材や藁などのいわば素材のようなものだが、それを分解するのが容易ではなかったそうだ。米国の国立再生可能エネルギー研究所(NREL)は、このファイバーを分解して糖にする酵素を開発したと報告している。セルロースファイバーにも単純な結晶構成のものも複雑な組み合わせのものもあるそうだが、その全てについて分解する能力を持っているとしている。このように広範な機能をもつものはこれまでなかったらしい。これを利用すれば、コストを掛けずに様々な木質資源をいろいろな目的に使えるようになる。現時点ではリグニンが多い素材には有効性が落ちるそうだが、この問題を解決する研究が進められている。これが成功すれば、木質バイオマスのガス化プロセスが簡単かつ低コストで行えることになる。糖質のものに分解されると言うことは、単なるガス化だけでなく、他の原料などにも利用できる可能性が高い。これが実用化されるのがいつかは分からないが、レポートの感じでは間もなくということのようだ。