効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

カリフォルニア州の皆既日蝕と電力需給

カリフォルニア州の電力系統を管理しているCAISOが、日々の電力需給予測と実需要をグラフにして示している。以前大停電が起きたことから、消費者、特に大口需要家に情報を出して、節電の協力依頼をするためだ。8月21日に米国で皆既日蝕が西から東に横断し、カリフォルニア州の一部も通ったのだが、少し気になって、その日のチャートを調べたら興味あるグラフを見ることができた。快晴だった8月14日のチャートをたまたま記録していたので、それとの比較ができるように、コピーを掲載した。21日の午前中に太陽光発電が一時大きく落ち込んでいる。それは他の発電で補う必要があるが、予想していなければ系統制御は難しかったでだろう。急に曇っても同じことが起きるが、それが予測されていなかったら電力系統が不安定になるだろう。日本でも九州電力四国電力でこのような状況が発生しつつある。
少し見にくいグラフだが、一枚目はいわゆるダックカーブと言われるもので、点線は1時間前の予測需要、それに沿った実線が実際の総需要、その下に大きく下がっているのが、既存の大規模発電所が稼働して対応するネット需要の1日の経過を示し、二枚目はそれに対応する再エネ(風力、地熱、バイオマス、バイオガス、小水力、太陽)の発電量を示している。三枚目は皆既日蝕が起きたときに太陽光発電からの電力が大きく落ち込んでいるのを示し、四枚目が既存の発電所の発電量が変動しているのが分かる。