効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

福島第1原発の凍土壁、全面凍結へ作業開始

事故処理が遅々として進まない福島第一原発。その処理の一つである地下水の流入を抑制するために、プラント周辺に深い溝を掘り、そこに水を入れて凍結させて地下水が海へ直接流れるようにしようと試みている。それがやっと22日に東京電力が「凍土壁」について、全面凍結に向けた作業を始めたとのこと。345億円を投じて昨年3月から凍結を始めた凍土壁は、ようやく全面運用になる。一度に凍結すると建屋周辺の地下水位が急激に変わり、建屋内にたまる汚染水が周囲に漏れ出る危険性がある。そのため一部だけ残して作業を進めていた。その部分の凍結作業に入ったと言うことだ。凍土壁が完成しても流入を全て防げるわけではないらしい。東電は全面凍結後、流入量を現在の1日約130トンから100トン未満に抑えられるとみている。1〜4号機の周りに約40カ所ある井戸でのくみ上げと併せ、汚染水の増加を制御する考えだというが、漁業の風評被害防止に貢献するかどうか、様子をみなければなるまい。これまでに汲み上げた汚染水が大量に保管されているが、これも何らかの処理をしなければならないのだが、放射能汚染物質を全部除去することは出来ないと聞く。保存しているタンクから水が漏れることもあるらしいから、気が許せない問題だ。