効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

大型風力発電から出火

つい先ほど海外から入ってきた情報だが、デンマークユトランド島の洋上に設置されて実証運転をしていた、MHI-Vestasのナセルから出火して、停止させたという。これは三菱重工とVestas社の合弁会社が製造したものだ。この設備は、9.5MWのプロトタイプで、同地のOsterildテストセンターに設置されていた。この出火で人が負傷するような事態はなかったようだが、これから原因を究明するというコメントも出されている。ナセルは、風車の回転を歯車などによって発電機の回転に適したように制御する設備が収納されている部分で、通常は回転翼の主軸に連結されている。発電容量がこれまでとは段違いに大きいものであり、222メートルの高さがある洋上風力発電設備らしい。安全が確認され次第ナセルの出火原因を調べることになっているが、このような発火事故が起きるなどとはこれまで想像もしていなかった。この規模に近い8MW規模のものは既に洋上設置がなされて運用されているとのこと。落雷などで出火は考えられるが、これだけの規模のものの回転速度調節機構のどこかで過剰な摩擦があったのかもしれない。残念なことではあるが、既にこのような規模のものが実用化に向かっているのは心強いことだ。