効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

テスラの大容量蓄電池が洋上風力の出力調整

米国マサチューセッツ州の系統管理組織が、再エネからの電力を電力需要が高まる冬の夕方から夜にかけて、年間を通じて945万MWh供給することができるプロジェクトへの提案を求め入札に掛けることになっている。その発電方式は、風力、太陽、揚水発電など何であっても良く、予定する価格で供給が出来ることを示せれば良い。これに対し、米国最初の洋上風力発電設備を建設したDeepwater Wind社が、現地の沿海部に洋上風力発電(ウインドファーム)144MWの能力を持つものを建設し、発電された電力を40MWh規模のテスラ製リチウムイオン電池に蓄え、当局の要請に対応する出力シフトをする計画で応札しようとしている。入札条件の詳細は今週発表され、今年の12月に入札結果が出ることになっているが、これだけの規模での蓄電容量をテスラ製の蓄電池で行うのは、米国でも始めてだろう。テスラはオーストラリアでも大容量の蓄電池設置をすることになっているが、これは系統の安定化が主眼であったのに対し、今回のものは、いわば発電設備になると言っても良いものとなる。テスラはいま、電気自動車の新モデルを発表してその納入に大童だといわれるが、蓄電池分野でも家庭用から発電所規模のものまで手がけることになり、事業の多角化をどこまで進めるのだろうか。地下を飛ぶロケットのようなもので地下路線を開発しようともしている。テスラはどこまで多角化するのだろうか。