効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

驚きの高効率燃料電池

東京ガス九州大学は29日、固体酸化物形燃料電池(SOFC)の発電効率(低位発熱量基準)を80%超まで高める理論設計に、世界で初めて成功した。イオンの置き換えや内部構造を改善することで、燃料を効果的に使用できるようになった。発電効率50%前後の従来品と比べると、ランニングコストが60%削減できるという。ここまで発電効率が高いと、排熱利用を無理にする必要はなくなってくる。いま家庭用のSOFC(エネファームーS)の発電効率と比較すると、まだ理論段階だが大幅な改善となる。今後、東京ガスは材料やセルなどの技術開発を進めていく。これまで家庭用SOFCエネファームは、大阪ガスアイシン精機、京セラが商品化して販売されていたが、東京ガスは商品として取り扱っていなかった。このような背景があったのかと思った次第。まだ理論段階だから商品化にまでは時間がかかるだろうが、東京ガスの威信をかけた努力が傾けられるだろう。この発電部分のメーカーがどこになるかもこれからの発表を待たなければならない。